皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は当協会活動に対しまして格別のご高配を賜り、会員各社、関係機関、関連団体の皆様に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
昨年の振り返りでありますが、グローバルではロシアのウクライナ侵攻の長期化や中東情勢の緊迫化、米中対立の激化などによる世界情勢の不安定化やサプライチェーンの分断、そして国内でも円安問題や原材料価格の高騰によるコスト増など、我々企業経営にも関わる多くの出来事がございました。
我が国経済の景況感としては、コロナ禍が明けてインバウンドの回復や所得環境の改善、設備投資マインドの向上など緩やかな回復基調にあると思いますが、一方、我が国はかつてない人口減少や少子高齢化の影響もあり、全国的な人材不足によるビジネスへの影響や人件費の増加、採用の困難さ等の問題は我々の企業活動の健全な成長や継続性の観点で今後の大きな懸念材料になってきています。
さて、2024年度の景気予測は、国内サービス消費やインバウンド需要回復により国内経済は回復基調にあり、ITサービス市場も引き続きデジタルビジネスの活性化により堅調な成長が予測されています。また、国のデジタル戦略による地域を取り巻く共創については、自治体だけでなく民需にも広がり、異業種間でのビジネス連携によるデータ活用が活発化していくと予想されており、我々のビジネスチャンスは更に大きく広がるものと思います。
最近の大きな話題である生成AI、ChatGPTの急速な普及に伴い、自治体・企業でも一部では利用が開始され、このような何十年に一度ともいえる新しいテクノロジーの誕生は我々のビジネスにも大きなインパクトを与えるものと思います。ただ、技術革新のスピードが日々加速する中で、個社での取り組みには限界もあります。当協会ではこの生成AIの活用を協会全体で連携して進めていければと考えています。
結びになりますが、社会課題の解決が求められる中で時代の変化に対応するための企業改革も待ったなしの状況です。幅広く当本協会も情報共有、人材育成、ビジネス連携を進め、質の高い活動を展開して地元大分県の課題解決に貢献してまいりたいと考えております。そのためには会員拡大にも取り組み、より多くの経営者のご参画とご理解をいただく事が重要となります。会員各位のご協力をお願い申し上げますとともに、各社の繁栄、発展、皆様方のご健勝を心からご祈念申し上げまして、挨拶とさせていただきます。
会長 加藤 健
1.関係機関および関連団体との交流と連携を深め、地域のICT化およびDXやSXの推進に寄与するとともに、協会および協会活動の一層の周知を図る。
2.委員会活動の充実を図り、インダストリー5.0に対応する魅力ある事業を推進する。
3.会員企業の技術力の向上を図るとともに、会員相互の情報交換と啓発活動を推進する。