来賓代表挨拶

大分県商工観光労働部
利光 秀方 部長


皆様こんにちは、只今紹介いただきました大分県商工観光労働部の利光でございます。大分県情報サービス産業協会の通常総会が多くの皆様ご出席のもと、盛大にに開催されましたことを心より申し上げたいと思います。

また、加藤会長を初め協会の会員の皆様方におかれましては、平素から情報サービス産業の振興・発展、そしてデジタル化を通じて本県の活性化に多大なるご尽力をいただきまして、誠にありがとうございます。

経済の景気は大変長かったコロナ禍を漸く抜けまして、緩やかな回復基調が続いているところでございますが、先ほど会長のお話にありました通り、人手不足でありましたり、またその物価高騰を受けた賃上げというところを中小企業もしっかりやっていかないといけないところで、また大きな課題を抱えております。

そうした中で、やはりDXがこれからの時代はますます避けて通れない時代になってると思います。先ほど会長のお話もありました通りやはりこの人手不足、長期的に見ますと日本全体がそうでありますし、特に地方はその減少するスピードは非常に大きいところがございます。

そうした中で、いかに省力化を図っていくか、生産性向上を図っていくかというところが、もう一部の企業だけではなく、あらゆる企業そして我々行政も含めて、不可欠な取り組みにますますなってきているというふうに感じるところでございます。

そのため、今年度の予算におきまして、国のIT導入補助金でありましたり省力化補助金、これは新たに始まるものでございますがそういったものに対する、上乗せの補助金を今年度から創設いたしました。

先日、この補助金の説明会を開催させていただきましたところ、100名近い方々に参加をいただきまして、非常にご関心を強く持っていただきました。また参加された中には商工団体の方々もいらっしゃいますので、ぜひともそういった商工団体などを通じて、中小企業や小規模事業者の皆様にも、できるIT化、そしてデータを活用したビジネスに踏み込んでもらえるような取り組みを検討して進めていきたいと思います。

また、この物価高騰を受けた賃上げというところの対策でも今申し上げた補助金に賃上げ枠ということで、賃上げを一定以上される企業にはさらに上乗せをするという措置も講じているとこでございますので、このデジタル化の流れというところをしっかりとこの本県の賃上げ対策に繋げていくことで、今申し上げたような課題に負けない県経済の発展にぜひとも繋げていきたいと思っております。

そうした際に、まさに多くの企業の皆様は自力でなかなかですね、DXはおろかデジタル化IT導入というところもなかなか難しいのが実状でございます。そういったところで、会員皆様のまさにサービスビジネスがそういった企業の皆様と、うまく発展させていただくというような役割を担っていただく考えておりますので、どうぞ積極的なこの補助金活用による県内企業の、デジタル化促進を皆様ビジネスの観点からもますます進めていきたいと考えております。

県自体でも、いろいろできるデジタル化の取り組みを進めているところでございます。国もまさにこのデジタル化を阻む法令に基づく様々なアナログ規制がございますが、大分県もこの3月の議会でこのアナログ規制を見直す条例案を成立させたところでございます。

これは、日本で見ますと他の都道府県より早く実現したものでございますので、例えば今まで目視でやらないといけなかったその県の業務をドローンを活用した遠隔での確認を確保するような取り組みなど、様々なものがありますがまずはその制度として、目視のようなアナログのものからデジタルのものも可能とするというような一歩を踏み出したものでございますので、ぜひとも皆様のビジネス技術によってそういった新しいこの規制の枠組みにおけるデジタルビジネス化いうところが、ある種実装をしていただくということを、我々としても期待しているところでございます。

さらに今申し上げたドローンの関係で申しますと大分県は昨年大分県のドローン産業協会と災害時における協定を結びまして、災害時に、ドローンによる空撮などにおいて被害状況の確認などについて、協力をできる対策を講じたところでございますが、昨年の6月末から続いた大雨におきまして、土砂崩れそして孤立世帯が発生いたしました。その際に空撮を超えましてドローンによるまさにその孤立世帯に対する物資の運搬、これは衛星電話などをダンボールに入れて届け、安全なところまで避難いただいてから、ヘリコプターで救出するというものでございましたが、どうしても雨などが続くとへリコプターが出せないというような状況の中でもですね、ドローンによる素早い対応ができるということで、この取り組みが国のデジデン甲子園におきまして、ベスト4賞を受賞させていただいまして、先般官邸で総理から表彰されたところでございます。

こういったところで県といたしましても、本当に、まだできるところを少しずつスタートしているというところでございますが、デジタルを活用したですね、新しい取り組みに積極的に挑戦していきたいというふうに考えておりますし、そういったところを通じて、県内において新しいビジネスチャンスでありましたり、先ほど申し上げました、これまでデジタル化に踏み出せなかった企業の皆様にもその効果をしっかり知ってもらえるような機会を引き続き積極的に作っていきたいというふうに考えております。

そしてその際に、協会の皆様のご協力というところが不可欠でございますので、是非ともよろしくお願いいたします。またデジタルDX人材のですね不足につきましても大きな課題だというふうに考えておりまして、本日もIPAの講演があるというふうに伺っておりますが、我々県といたしましても、そういった、ご講演を参考にさせていただきながら、そして会員の皆様の声も参考にさせていただきながら、できる取り組みを進めていきたいと思いますので、ぜひとも忌憚のないご意見をですね、様々な機会に頂戴できればというふうに思います。

引き続きになりますが、大分県情報サービス産業協会の今後ますますのご発展と、本日お集まりの皆様の益々のご多幸とご健勝を祈念いたしまして、私の挨拶とさせていただきます。

ありがとうございました。

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