会長挨拶

大分県情報サービス産業協会
加藤 健 会長
皆様、新年明けましておめでとうございます。
さて、昨年の元日は能登半島地震や飛行機事故があり、痛ましい年明けとなりました。今なお厳しい環境で生活されている被災地の方々に、一日も早い復興をお祈りします。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻は未だ解決の目処が立たず、被害が拡大しています。さらに中東でも紛争が繰り返されており、世界の多くの人が平和を望む中、逆行する現状は極めて残念です。そんな中、アメリカではトランプ政権が発足し、これが世界的にどんな影響を与えていくのか、非常に注目されるところであります。その状況の中で、私たちは日本国内、大分県各地域の発展をこれから目指していかなければならないと考えております。国内ではご存知の通り、急速に人口減少が進んでいます。どの業界においても人手不足が深刻になり、そしてまた地球温暖化、地球沸騰化と言われているぐらい、環境問題も非常に悪化をしており、いろんな産業に大きな影響を与えております。
こうした目の前の喫緊の課題に対して、どの様にこれから取り組んでいくのか、私たちが社会的な課題を解決していかなければ我々自身も存続が危うくなる、ということで社会課題の解決に向けて、我々、特にデジタルを担うIT産業が果たすべき役割というのは、日増しに高まっていると考えております。
まさにこの大きな役割を期待されるのがデジタルの力であり、DXを推進しなければならないということです。政府ではデジタル庁が発足して自治体の医療システムの標準化やマイナンバーカードの活用、そして新しい地方経済生活環境の創生といろんな政策を出されています。経済産業省DXレポートでも2025年の崖がついに今年ということで大きな過渡期を迎えようとしていると思います。
OISAには大分県内の非常に優れた企業が結集し、人材育成をするための学校もあり、各委員会活動も非常に充実し、真剣に取り組んでいただいております。すでに社会課題の解決につながるような、さまざまな事業も展開されておりますし、ともに皆さんが力を合わせて共創する、ともに創造する、というスタンスでこの課題に向かって挑戦をして行きたいというふうに考えており、そのためにこういったOISAといったような各団体の中で、それぞれがつながりを持って臨める環境があるということは、非常に価値あることと思っております。さらにこの関係を生かすために今まで以上に皆様方と状況共有の場を増やし一緒に取り組む形を考えていきたいと思います。
結びになりますが、日頃より情報サービス産業の発展とこの協会の活動にご支援ご協力を賜っております会員各社の皆様、そして関係機関の関係団体の皆様方には、厚く御礼を申し上げます。今年は巳年であります。蛇は変化する環境に柔軟に対応する力を象徴していると言われております。
蛇のような柔軟性を持って、皆さんと共にしなやかにいろんな課題を解決していきたいと考えております。2025年が皆様方にとりまして、輝かしい実りある豊かな一年になりますことを祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。