岩尾審議監祝辞

大分県庁商工観光労働部
岩尾 誠二 審議監
皆様、新年明けましておめでとうございます。ご紹介いただきました大分県庁の商工観光労働部審議監の岩尾と申します。一言お祝いのご挨拶を申し上げます。まずもって大分県情報サービス産業協会の新年例会が、このようにご盛会のうちに開催されますことを心からお喜びを申し上げます。
また、加藤会長をはじめ、協会の役員会員の皆様には、平素から本県の産業振興施策に対してご理解とご協力を賜っておりますこと、この場をお借りして厚くお礼を申し上げます。ありがとうございます。
さて、昨今の経済状況をみますと、エネルギーコストなどの物価上昇や人手不足の問題、AIをはじめとした目覚ましいスピードでのデジタル変革など、まさに新たな難しい局面を迎えております。特に、足元の人手不足への対策は喫緊の課題でありますし、人材を獲得するためには賃上げの取り組みも非常に重要となってまいります。そして、これらの課題を解決する鍵となるのが、やはりデジタルの力を活用した生産性向上の取り組みであるというふうに考えております。
私ども大分県では毎年春と秋に、それぞれ県内500社の企業を訪問いたしまして調査を実施しておりますが、その結果によりますと、企業内におけるデジタル経済の育成やデータ活用、そういったところはまだまだ低水準であるというようなことでありまして、県内企業のDXの取り組みをさらに後押ししていくことが大変重要であるというふうに思っております。
県では先月12月県議会で成立した補正予算の中で、中小企業の皆様が省力化、生産性向上につながるロボットやデジタルツールを導入する経費に対して支援する事業を盛り込んだところでございます。先ほど九州経済産業局の三小田室長様から、あのIT導入補助金のお話ありました。その国の補助金に上乗せする形であの件がプラスでご支援するというふうなことでございまして、事業者の皆様にとっては補助率2/3というふうになっておりますが、さらに賃上げを行う企業の皆様には、補助率を3/4に引き上げるというようなことも行うこととしております。多くの企業の皆様にご活用いただくことで、省力化や賃上げを強力に後押しし、県内企業のDXの推進と持続的な地域経済の成長に繋げていきたいというふうに思っております。
大分県情報サービス産業協会の皆様は、本県情報産業の中核を担っていただいておりまして、まさに大分県のDXを牽引していただく方々でございます。加藤会長をはじめ、本日お集まりの皆様方のお力をいただきながら、大分県のDXを一緒に進めていきたいというふうに考えておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
最後になりますが、大分県情報サービス産業協会のますますのご発展と、本日ご参加の皆様のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、簡単ですが、お祝いのご挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。