DTMのはじめかたDTMのはじめかた

DTMってなに?

DTMとは「Desktop Music」(和製英語)の略で、「机の上の音楽」、つまりはコンピュータとMIDI機器などを使って制作する音楽や、音楽を制作すること、音楽を制 作する環境を示します。

近年ではシンセサイザーやMIDI音源モジュールなどのMIDI機器を、コンピュータのプログラムで再現したもの(ソフトウェアシンセサイザー)もあり、コンピュータ 1台だけで、音楽制作も可能となっています。

DTMは、MIDIと呼ばれる楽器の演奏をデジタル信号にしたものを使っています。MIDIはMusical Instrument Digital  Interfaceの略で、音を出す信号、音を止める信号、音色を切り替える信号など、電子楽器などの細かな制御を可能とした、世界共通の規格です。

DTMのはじめかた

DTMに関するソフトウェアは、様々な種類のものが開発されています。価格も様々です。最初から高価なものをそろえるよりも、最初は、体験版のソフトや、安価なシェアウェア、フリーウェアなどを使用し、音楽制作の流れや各ソフトの特徴を把握してから、より高性能のものに切り替えていくことも良いと思います。

DTMに関するソフトウェアには、「音楽を組み立てていくもの」と、「楽器の代わりになるもの」の2つに大きくわかれます。
両方が含まれているソフトウェアもあります。

また、「音楽を組み立てていくもの」は、大別すると以下の4グループになります。
  1. 楽譜の作成を目的としたソフトウェア
    いわゆる、譜面のワープロソフトです。人が楽器を演奏するために、綺麗な楽譜を書くことが目的ですので、コンテストに応募するためのDTM作品を制作するには、向いているとは言えません。
  2. MIDIデータの編集を目的としたソフトウェア
    シーケンサー、シーケンスソフトなどと呼ばれるソフトです。楽譜の表示も可能なものもありますが、細かな演奏表現を実現するためには、ピアノロール表示(グラフィック表示)や、イベントリスト表示(MIDI信号をすべて表示できるもの)が好ましいです。
  3. オーディオの編集を目的としたソフトウェア
    コンピュータの高速・大容量化に伴い、オーディオ信号(音声信号)の編集が可能となりました。DAW (Digital Audio Workstation)ソフトとも呼ばれています。上のシーケンスソフトで作成した作品を、より良い聴きやすいものにするには、重要なソフトウェアとなっています。
  4. ループ素材の利用を目的としたソフトウェア
    オーディオループ素材(フレーズ単位などで演奏された音素材)を、複数貼り付けて、また音程やテンポなども変化させて、作品を作ります。手軽に素早く作品が組み立てられますが、切り貼り感は否めません。コンテストに応募するためのDTM作品を制作するには、向いているとは言えません。
「楽器の代わりになるもの」は、以前はハードウェアで作られていたシンセサイザーやMIDI音源モジュールが、ソフトウェアでコンピュータの中で実現された「ソフトウェアシンセサイザー」で、Windows XPやWindowsVistaには、Microsoft Wavetable GS SW Synthが、標準で使用できるようになっています。近年のソフトウェアシンセサイザーは大容量化が進み、数十GBのハードディスクの空き容量を必要とするものまで発売されています。

DTMをはじめるには、「楽器の代わりになるもの」には、OS標準のものがありますので、「音楽を組み立てていくもの」としては2番目の「シーケンスソフト」さえあればよいといえるでしょう。そして、徐々に知識と技術を習得し、性能の高いものに切り替えていくことをお勧めします。

DTMの作品制作のコツ

DTMの作品を制作するには、まずは作曲家(コンポーザー)になり、次に演奏家(パフォーマー)になり、最後に音響技師(エンジニア)と、一人で三役をこなします。
ここでは、フリーウェアなどを使ってDTMの作品制作していく様子を紹介したいと思います。



過去入賞作品

※作品はYouTubeで公開しております。また、原曲を30秒程度に編集しております。